2009年1月号「エネルギー・資源」 新春e-mail 討論
地球温暖化:その科学的真実を問う 本文掲載!!
Global warming : What is the scientific truth ?
(冒頭2)
地球温暖化は21世紀初頭の世界を席巻している最大の問題であり,その社会的インパクトはよくもわるくも比類ないものです.しかし,その出発点で十分な科学的なコ ンセンサスを得ないまま,予防原則に重点をおいてその先の議論を進めることは,たいへん危険であります.“科学的な真 偽はともかく,人類が自分達の活動が及ぼす環境影響について目覚めるよい機会になり,省エネルギー・省資源も促進され るからよいではないか”というようなあいまいな立場ではなく,純粋に科学的な検討を徹底的に行うことが焦眉の急といえ るでしょう.
そこで2009年新年号では恒例の新春対談の形を変えて,地球温暖化論に対してさまざまな意見をお持ちの第一線の方々に よる誌上討論を,e-mailを利用して実現しました.同様の討論は,過去にもテレビやシンポジウムで何度か行われているよ うですが,限られた時間的制約の中では論点が必ずしも噛み合うとは限らず,またその場で消えゆく言葉という限界があり ます.そこで本企画では,討論者間の徹底的なメール審議で厳選した論点につき,各討論者が時間をかけて練り上げた内容 を学会誌の誌面(および学会ホームページhttp://www.jser.gr.jp/index.html)に論拠となるデータ等も含めて明確に記録す ることにより,2009年現在の読者が自身で本問題を判断するための確固とした情報となり,さらに後世の読者に対しても 2009年の時点における科学的知見のアーカイブとなることを願っております.
なお,地球温暖化論に関しては今後の気候変動に伴うさまざまな自然現象に加え政治的経済的側面も含めた極めて広範な 論点がありますが,今回は地球温暖化の議論で出発点となる地球表面付近の温度変化に関する科学的分析だけに話題を限定 しました.